AKIKO MAEGAWA NOTE
30 SEP 2022
今週は火曜日から板橋区立美術館で開かれている夏のアトリエに参加しています。
過去にも参加したことがあり、久しぶりに参加してみたのですが、想像以上にキツくてへばっています。今週後半は主にその記録になりました。
Sat.24 SEP 2022
家で過ごす。先週から二つ目の台風接近で天気悪い。
早朝に仕事を1時間半くらい。日中に合間を見て1時間くらい。ちょこちょこやってるが、逆に短い時間にギュッと集中しているので、進みは良い。
Sun.25 SEP 2022
恒例の夫と子のスケッチ。似せようと思って描くと、全体がうまくまとまらないから、とにかく形とる方がいいかも。ずっとやっててまだこんなこと考えなきゃ描けないのかーと萎えつつ、継続する。
この日も早朝に1時間半〜2時間近く仕事進める。日中は、火曜から参加する板橋区立美術館でのワークショップのためにポートフォリオを準備。前から準備していたけど、最近やってたinstagramの前置詞英語の絵を追加しようと思って整理。
Mon.26 SEP 2022
毎週金曜にやっているジェスドロをやる。今週の金曜は多分そんな時間ないと思うので。
でっぷりとした体型の中年男性モデル。胴体部分に丸みがあるキャラっぽい感じがしてササッと描きやすい。そうは言っても、首と肩の部分はやっぱり人間なので(そりゃそうだ)特徴掴むのが少し難しい。とくに顎のラインが消失しているので、見分けづらい。
Tue.27 SEP 2022
板橋区立美術館での「夏のアトリエ」初日。講師はブロンズ新社の若月眞知子さん。 抽選で当選した参加者20人とともに、それぞれが「ファーストブック」を考えます。 ファーストブックとは、赤ちゃんや低年齢の子どもが初めて手に取るような絵本のことで、内容はぐっとシンプルに、でも飽きさせない工夫の詰まったものが人気ということです。
最初に若月さんからブロンズ新社のなりたちや現在の取り組みについてご説明いただきました。
それから五味太郎さんの「らくがき絵本」のページのコピーを使ってアイスブレイク的な課題をしました。
オオカミがきたぞ。でも食べられないようにするには?
という課題。
私はオオカミが映画館のポスターになって、豚たちは食べられないというものにしました。勢いでガンガン描きましたが、今見るとやりすぎた感も…
その後、このワークショップの本当の課題の説明。
0歳から2歳ごろまでの赤ちゃんを対象としたファーストブックを考えます。
じっさいの絵本用の束見本にラフを描き、仕上がりのイメージの原画も2〜3見開きくらいは描いて欲しいとのことでした。
この「ファーストブック」のハードルが山のように高い高い…
ずっと苦しみ続けます。
ワークショップ二日目。
午前中は、かがくいひろしさんの人となりや作品について座学。
午後はまたラフを考える時間です。
私は、最初、プレゼントの箱があってそれらをどんどん開けて何が入っているかを確かめるというのを考えてました。
だけど、若月さんからこれでは「プレゼントが多すぎる。もらって嬉しいという気持ちのタメがない。」ということでもう少し考え直すように言われました。
むむむ。
思いついても、なんか違う。赤ちゃん向けの絵本、ちゃんと研究するところからじゃないか…と自問自答。
帰宅して、子どもの本棚から、赤ちゃんの時に読んでた絵本を総点検。確かに、そこには一定のルールが存在する。
でも、それを自分で考えるのがめちゃ難しい…
辛い
ワークショップ三日目。
早起きして、家にあったこどもの絵本のうち。ファーストブックにあたるものの紙面構成を模写して研究してみる。
佐々木マキさんの「くりん くりん ごーごー」
左から誰かがやってきて、右へ通りすぎる。というのを繰り返す。
車輪の数が少しずつ増える。
オチとしては、ボクがきたら、みんなが右から戻ってきてくれる。というもの。
なるほど。なるほど。。
「ふう ふう ふう〜」という縦型の絵本
動物たちがお皿に向かってフーフーと息を吹きかけている。お皿のアングルは真横なので、何がお皿にのっているのかどんな料理なのかはわからない。
めくると、俯瞰のアングルになって、お皿になにがのっているのか、どんな料理をフーフーしていたのかがわかる。
それを何回か繰り返して、「これは君のだよ」と大きなホットプレートが出てくる。それまで出てきた動物たちが覗き込んでいる。裏表紙はそれぞれのお皿が空になっている様子。食べ終わったことを暗示。
この縦型で見せる、お皿いっぱいを一ページで見せるという構図がいいなと思った。
「モーっていったのだあれ?」
一頭一頭、確認していく。そのうちに朝から夕方に背景の絵が変わっていく。表紙の処理がいい。型抜きされている仕掛け絵本でかわいい。
ファーストブックっぽさはほかのより薄いけど、単純な繰り返しでだんだんわかるのがよさそう。
と、模写していくとだんだん、その呼吸法というか、お作法が掴めたような感じがしました。
午前は、ペク・ヒナさんの絵本の紹介。
とても学びがある。
午後はまたラフ考える時間。
午後はまたラフ考える時間。
今朝の研究を踏まえ、提出してみたけど、まだなんだかとっ散らかっている。
この靴は誰の靴?という「さがしもの」系と、少しずつ数が増えていく「カウント」系でやってみようとしたもの。しかし、四本足の動物が前足では靴を履いてなかったり、蝶々は全部の足に靴を履いていたり、なんだか統一性がなくなってしまった。
最後にみんなでテーブルを囲む絵にしたかったので、前足に靴を履いているとおかしいかなと思ったのが原因。そもそもおかしな状態の絵を描いているので、辻褄を合わせるのがさらに難しい・・・
ああああ
そして原点にもどって、またプレゼントを開けるというラフを考える
朝、模写して研究した「ふう ふう ふう〜」の感じを思いつつ、縦型にしてみた。
若月さんからは「縦型は開きづらい。なぜ縦型にしなければならないのか、その根拠がないと難しい。ケーキ落ちがいまいち」といった講評をいただく。
どうしたらラフが決まるのか・・もうでもそろそろ決めないとやばいよなあ・・・・
また、自分の作品ファイルをみていただく機会にも恵まれたのだけど、ひととおり見てもらったあと、「うん、これは雑誌でやっていけるわね」とのこと。
つまり、絵本向きの絵じゃないし、ブロンズ新社の目指すところとは合致しない。しいて言えば、大人向けの絵本市場のあるヨーロッパなどの出版社を狙うか…とのこと。
なんとなくそんな気はしてたんですが、何かしらひっかかるものはあるかなぁと期待していたけれど、、、、やはり違うものは違うみたいでした。
はっきり仰られたので、かなりガツンときましたが、逆にスッキリもしました。
こうやってお会いして話すことすら本来なら難しい方なので、良い機会になりました。
そもそも方向性が違うのなら、ラフも通らないのも当たり前だし、自分の思ったことをやってええんじゃないか?これはワークショップであって実際の仕事ではないのだから!と思って、明日からは思いついたことをどんどん形にしてみようと開き直りました。
ワークショップ四日目。
まだ朝なので、特に記すことなし。昨夜はなんだか長くて辛い夢を見た気がします。
とりあえず、今日がblog更新日なので更新はするけれど、ワークショップ終わってから加筆修正するかも(そんな余裕あるのか?)しれません。
まとめ
絵本には憧れがあるけれど、どうしても自分で話の筋を考えるのは苦手だし、ワークショップで学ぶことができたら・・・と思って参加している夏のアトリエのハードルが高すぎて辛い・・・・
に尽きる後半でした。ワークショップ4日目と5日目の記録は来週にまとめる予定です。
そして、こうやってあれこれ忙しくしてるときに、なぜか仕事の依頼が集中します。
10月から着手で一件待ってもらってる案件があるのですが、それとどんぴしゃで同じスケジュールでもう一件依頼が来ました。
絵本のラフが全然通らず、心がズタボロになっている時に「あぁ、日本のどこかに私を待ってるひとがいる〜」と半分歌いながら思い、心の支えになってます。
とはいえ、10月のスケジュール辛いんですけど・・・
頑張ります!
来週もぼちぼちやっていきます!
過去にも参加したことがあり、久しぶりに参加してみたのですが、想像以上にキツくてへばっています。今週後半は主にその記録になりました。
Sat.24 SEP 2022
家で過ごす。先週から二つ目の台風接近で天気悪い。
早朝に仕事を1時間半くらい。日中に合間を見て1時間くらい。ちょこちょこやってるが、逆に短い時間にギュッと集中しているので、進みは良い。
Sun.25 SEP 2022
恒例の夫と子のスケッチ。似せようと思って描くと、全体がうまくまとまらないから、とにかく形とる方がいいかも。ずっとやっててまだこんなこと考えなきゃ描けないのかーと萎えつつ、継続する。
この日も早朝に1時間半〜2時間近く仕事進める。日中は、火曜から参加する板橋区立美術館でのワークショップのためにポートフォリオを準備。前から準備していたけど、最近やってたinstagramの前置詞英語の絵を追加しようと思って整理。
Mon.26 SEP 2022
毎週金曜にやっているジェスドロをやる。今週の金曜は多分そんな時間ないと思うので。
でっぷりとした体型の中年男性モデル。胴体部分に丸みがあるキャラっぽい感じがしてササッと描きやすい。そうは言っても、首と肩の部分はやっぱり人間なので(そりゃそうだ)特徴掴むのが少し難しい。とくに顎のラインが消失しているので、見分けづらい。
Tue.27 SEP 2022
板橋区立美術館での「夏のアトリエ」初日。講師はブロンズ新社の若月眞知子さん。 抽選で当選した参加者20人とともに、それぞれが「ファーストブック」を考えます。 ファーストブックとは、赤ちゃんや低年齢の子どもが初めて手に取るような絵本のことで、内容はぐっとシンプルに、でも飽きさせない工夫の詰まったものが人気ということです。
最初に若月さんからブロンズ新社のなりたちや現在の取り組みについてご説明いただきました。
それから五味太郎さんの「らくがき絵本」のページのコピーを使ってアイスブレイク的な課題をしました。
オオカミがきたぞ。でも食べられないようにするには?
という課題。
私はオオカミが映画館のポスターになって、豚たちは食べられないというものにしました。勢いでガンガン描きましたが、今見るとやりすぎた感も…
その後、このワークショップの本当の課題の説明。
0歳から2歳ごろまでの赤ちゃんを対象としたファーストブックを考えます。
じっさいの絵本用の束見本にラフを描き、仕上がりのイメージの原画も2〜3見開きくらいは描いて欲しいとのことでした。
この「ファーストブック」のハードルが山のように高い高い…
ずっと苦しみ続けます。
Wed.28 SEP 2022
ワークショップ二日目。
午前中は、かがくいひろしさんの人となりや作品について座学。
午後はまたラフを考える時間です。
私は、最初、プレゼントの箱があってそれらをどんどん開けて何が入っているかを確かめるというのを考えてました。
だけど、若月さんからこれでは「プレゼントが多すぎる。もらって嬉しいという気持ちのタメがない。」ということでもう少し考え直すように言われました。
むむむ。
思いついても、なんか違う。赤ちゃん向けの絵本、ちゃんと研究するところからじゃないか…と自問自答。
帰宅して、子どもの本棚から、赤ちゃんの時に読んでた絵本を総点検。確かに、そこには一定のルールが存在する。
でも、それを自分で考えるのがめちゃ難しい…
辛い
Thu.29 SEP 2022
ワークショップ三日目。
早起きして、家にあったこどもの絵本のうち。ファーストブックにあたるものの紙面構成を模写して研究してみる。
佐々木マキさんの「くりん くりん ごーごー」
左から誰かがやってきて、右へ通りすぎる。というのを繰り返す。
車輪の数が少しずつ増える。
オチとしては、ボクがきたら、みんなが右から戻ってきてくれる。というもの。
なるほど。なるほど。。
「ふう ふう ふう〜」という縦型の絵本
動物たちがお皿に向かってフーフーと息を吹きかけている。お皿のアングルは真横なので、何がお皿にのっているのかどんな料理なのかはわからない。
めくると、俯瞰のアングルになって、お皿になにがのっているのか、どんな料理をフーフーしていたのかがわかる。
それを何回か繰り返して、「これは君のだよ」と大きなホットプレートが出てくる。それまで出てきた動物たちが覗き込んでいる。裏表紙はそれぞれのお皿が空になっている様子。食べ終わったことを暗示。
この縦型で見せる、お皿いっぱいを一ページで見せるという構図がいいなと思った。
「モーっていったのだあれ?」
一頭一頭、確認していく。そのうちに朝から夕方に背景の絵が変わっていく。表紙の処理がいい。型抜きされている仕掛け絵本でかわいい。
ファーストブックっぽさはほかのより薄いけど、単純な繰り返しでだんだんわかるのがよさそう。
と、模写していくとだんだん、その呼吸法というか、お作法が掴めたような感じがしました。
午前は、ペク・ヒナさんの絵本の紹介。
とても学びがある。
午後はまたラフ考える時間。
午後はまたラフ考える時間。
今朝の研究を踏まえ、提出してみたけど、まだなんだかとっ散らかっている。
この靴は誰の靴?という「さがしもの」系と、少しずつ数が増えていく「カウント」系でやってみようとしたもの。しかし、四本足の動物が前足では靴を履いてなかったり、蝶々は全部の足に靴を履いていたり、なんだか統一性がなくなってしまった。
最後にみんなでテーブルを囲む絵にしたかったので、前足に靴を履いているとおかしいかなと思ったのが原因。そもそもおかしな状態の絵を描いているので、辻褄を合わせるのがさらに難しい・・・
ああああ
そして原点にもどって、またプレゼントを開けるというラフを考える
朝、模写して研究した「ふう ふう ふう〜」の感じを思いつつ、縦型にしてみた。
若月さんからは「縦型は開きづらい。なぜ縦型にしなければならないのか、その根拠がないと難しい。ケーキ落ちがいまいち」といった講評をいただく。
どうしたらラフが決まるのか・・もうでもそろそろ決めないとやばいよなあ・・・・
また、自分の作品ファイルをみていただく機会にも恵まれたのだけど、ひととおり見てもらったあと、「うん、これは雑誌でやっていけるわね」とのこと。
つまり、絵本向きの絵じゃないし、ブロンズ新社の目指すところとは合致しない。しいて言えば、大人向けの絵本市場のあるヨーロッパなどの出版社を狙うか…とのこと。
なんとなくそんな気はしてたんですが、何かしらひっかかるものはあるかなぁと期待していたけれど、、、、やはり違うものは違うみたいでした。
はっきり仰られたので、かなりガツンときましたが、逆にスッキリもしました。
こうやってお会いして話すことすら本来なら難しい方なので、良い機会になりました。
そもそも方向性が違うのなら、ラフも通らないのも当たり前だし、自分の思ったことをやってええんじゃないか?これはワークショップであって実際の仕事ではないのだから!と思って、明日からは思いついたことをどんどん形にしてみようと開き直りました。
Fri.30 SEP 2022
ワークショップ四日目。
まだ朝なので、特に記すことなし。昨夜はなんだか長くて辛い夢を見た気がします。
とりあえず、今日がblog更新日なので更新はするけれど、ワークショップ終わってから加筆修正するかも(そんな余裕あるのか?)しれません。
まとめ
絵本には憧れがあるけれど、どうしても自分で話の筋を考えるのは苦手だし、ワークショップで学ぶことができたら・・・と思って参加している夏のアトリエのハードルが高すぎて辛い・・・・に尽きる後半でした。ワークショップ4日目と5日目の記録は来週にまとめる予定です。
そして、こうやってあれこれ忙しくしてるときに、なぜか仕事の依頼が集中します。
10月から着手で一件待ってもらってる案件があるのですが、それとどんぴしゃで同じスケジュールでもう一件依頼が来ました。
絵本のラフが全然通らず、心がズタボロになっている時に「あぁ、日本のどこかに私を待ってるひとがいる〜」と半分歌いながら思い、心の支えになってます。
とはいえ、10月のスケジュール辛いんですけど・・・
頑張ります!
来週もぼちぼちやっていきます!
AKIKO MAEGAWA NOTE
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This page is a blog where illustrator Akiko Maegawa summarizes her croquis and work once a week.
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